Club100第176回定例会(ゲスト:A.T.カーニー日本法人 会長/CIC Japan 会長 梅澤 高明 氏)
2022年8月18日(木)、Club100第176回定例会を開催致しました。
ゲストにA.T.カーニー日本法人会長・CIC Japan会長 梅澤高明様をお迎えし、『観光を通じた地域経済の再興のキーとは~文化資源・自然資源の高付加価値化とまちづくり~』をテーマに、日本の有力な輸出産業となる可能性が見込まれる観光産業、特にインバウンド・富裕層観光の戦略と課題について御講演頂きました。
今年5月、世界経済フォーラム「2021年旅行・観光開発指数レポート」が発表され、日本は2007年の調査開始以来、初めて魅力的な観光地として1位を獲得しました。これはレポート名が「競争力指数」から「開発指数」へと変わり、評価基準に新たに「旅行と観光関連の持続可能性」領域が新しく設定されサステナビリティやレジリエンスが重視されたことが影響していると考えられます。また日本の正確で安定したインフラ、治安、文化資源も高い評価を維持しています。
しかしながら、日本が世界水準の観光立国になる為には多くの課題が山積していると梅澤氏は指摘します。日本は文化資源、自然資源、食、安全と衛生・医療、地の利と多方面でインバウンド・富裕層観光のポテンシャルを保有しているにもかかわらず、生産性が低く、また欧米に比べて多様性への対応が非常に遅れているのです。課題解決の為には、ステークホルダーを巻き込み地域の経営に貢献すること、コンテンツの磨き上げをすることによって観光資源に付加価値をつけ、旅行消費額を高める基盤を固めることが重要だと述べました。
後半にはクオンタムリープ株式会社 執行役副会長 橋谷義典がChief Navigatorを務め、御参加頂いた会員の皆様と御参加頂いた皆様とのパネルディスカッションを実施しました。
御参加頂きました会員の皆様には、深く感謝致します。
最後に、御登壇頂きました梅澤高明様には厚く御礼申しあげます。