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2022.09.08 Club100 参加受付終了

Club100第177回定例会(ゲスト:マネックスグループ株式会社代表執行役社長・マネックス証券株式会社取締役会長CEO 松本 大 氏)

2022年9月8日(木)、Club100第177回定例会を開催致しました。
ゲストにマネックスグループ株式会社代表執行役社長・マネックス証券株式会社取締役会長CEO 松本 大 様をお迎えし、『資本市場は日本を救えるか?』をテーマに、日本にはなぜ証券投資に消極的な傾向があるのかを分析し、資本主義経済を有効に活用する為に今後必要な課題について御講演頂きました。

金融庁が発表した『平成28事務年度金融レポート』のデータによると、家計金融資産の増え方は日本が20年前に比べ1.54倍だったのに対し、米国は3.32倍に増加しています。また日本銀行が公表したデータに基づき日米の家計金融資産構成を比較すると、日本は「預貯金」が過半数を超え、「株式等」・「投資信託」での保有は夫々10%以下に留まり、一方の米国は「株式等」・「投資信託」が、「預貯金」での保有を大きく上回っています。つまり米国では勤労所得だけではなく、財産所得を、金融資産を増やす手段として積極的に取り入れていることが、日米に差が生まれた要因と言えます。日本人が投資に消極的な原因として、松本氏は地政学的な性質上拡大志向になりにくい国民性であること、民族の多様性が低いこと、戦後預貯金を促す動きがあったこと等を挙げました。
松本氏は、お金は信頼・価値・想いを要素とした『社会財』であると定義します。そして投資資産を保有しマーケットの動向を観察することで、世界情勢の見方や情報を選別する力が鍛錬されると示しました。今後も日本が経済大国として成長していくには、株式投資への優遇制度やベンチャー企業の育成、暗号資産といった分野の育成をすると共に、国を挙げて金融リテラシーの向上に力を入れなければならないでしょう。

後半にはクオンタムリープ株式会社 執行役副会長 橋谷義典がChief Navigatorを務め、御参加頂いた会員の皆様と御参加頂いた皆様とのパネルディスカッションを実施しました。

御参加頂きました会員の皆様には、深く感謝致します。
最後に、御登壇頂きました松本 大 様には厚く御礼申しあげます。