Club100第173回定例会(ゲスト:SMBC日興証券株式会社 金融経済調査部 チーフ金利ストラテジスト 森田 長太郎氏)
2022年5月17日(火)、Club100第173回定例会を開催致しました。
ゲストにSMBC日興證券株式会社 金融経済調査部 チーフ金利ストラテジスト
森田長太郎様をお迎えし、『急加速する円安の読み解き方~なぜ起こり、今後の備えはどうするべきか~』をテーマに、約50年ぶりの低水準と言われる実質実効為替レートの複合的要因と、長期化するデフレ経済、円安終了の見通しについて、御講演頂きました。
後半には、ソニーフィナンシャルグループ株式会社執行役員 尾川眞樹様、慶應義塾大学理工学部訪問教授 椎名茂様にも御登壇頂き、パネルディスカッションを実施しました。
日銀は4月末の金融政策決定連合で、連続指し値オペの毎営業日実施を決定。円安抑制のために長期金利の上昇許容幅の拡大等緩和の手綱を緩めるとの予想を覆し、緩和縮小方向への軌道修正の可能性が極めて低いことを浮き彫りにして、一段と円安ドル高の進行を予見させました。森田氏は、円高ドル安基調に転じるには、米国の消費・雇用関連等の経済指標と政治動向が特に大きな影響を及ぼすと指摘します。
コロナ経済と呼ばれる短期的インフレの上、ウクライナ問題が及ぼす景気・物価の先行きは不透明であり、ドル円は幅を持ってあらゆる可能性を視野にいれておかねばなりません。
御参加頂きました会員の皆様には、深く感謝致します。
最後に、御登壇頂きました森田 長太郎様には、厚く御礼申しあげます。