Club100第179回定例会(ゲスト:株式会社デジタルガレージ取締役 共同創業者 チーフアーキテクト・千葉工業大学 変革センター長 伊藤 穰一氏)
2022年11月17日(木)、Club100第179回定例会を開催いたしました。
ゲストに株式会社デジタルガレージ取締役 共同創業者 チーフアーキテクト・千葉工業大学変革センター長 伊藤穰一様をお迎えし、『日本はweb3の新たな潮流に乗ることはできるのか』をテーマに、web3、メタバース、NFTに代表される最先端テクノロジーは、社会や個人の在り方にどのようなパラダイムシフトを起こすのか、今後予測される問題点を交え御講演頂きました。
2022年はブロックチェーン技術の確立、そしてトークン全体の時価総額の急激な上昇と、トークノミクスを形成する条件が揃ったことから、web3元年と言われています。インターネットの黎明期を経て、Web1.0では広告・メディア、Web2.0ではポータルサイトがディスラプトされました。web3では金融システムや組織ガバナンスの非中央集権化という更に劇的な変化が起ころうとしています。伊藤氏は、web3では『薄いプロトコルレイヤーの上にアプリケーションレイヤーが乗っかっている』というこれまでの構図が逆転すると指摘します。また、技術者がコンテンツに関わることで、文系理系という壁を越境し、進化を推し進めると見解を述べました。一方、日本では法律上金融機関は暗号資産の取引業者になることは出来ず、保有自体が課税対象になるため、優秀なデジタル人財の多くが海外に流出する問題が起きています。最先端テクノロジーを日本再生の突破口にするには、既存の法律では限りの有るクリプトエコノミーに関する法整備を規制強化ではない方向に進めること、テクノロジーに関するリテラシーを高め、テクノロジーによって社会をどう変えるのか
明確なビジョンを持つことが必要だと伊藤氏は述べました。
後半には、マネックスグループ株式会社代表 執行役社長CEO 松本大氏がChief Navigatorを務め、御参加頂いた会員の皆様とパネルディスカッションを実施しました。
御参加頂きました会員の皆様には、深く感謝いたします。
最後に、御登壇頂きました伊藤穰一様には厚く御礼申し上げます。