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2024.03.21 Club100 参加受付終了

Club100第195回定例会(ゲスト:神戸大学大学院 経営学研究科 教授 忽那憲治氏)

2024年3月21日(木)、Club100第195回定例会を開催いたしました。

この度の定例会では、経営学者、神戸大学教授、産業革新投資機構取締役である忽那憲治氏を「スタートアップのエグジット市場~IPOとM&Aの現状と課題〜」というテーマでお招きしました。グロース市場における小粒化やアンダープライシングといったIPOの課題、それに対する対応策、バリュエーションの格差といった観点からのM& Aの課題について御講演頂きました。

IPO市場の課題として、少額の公募調達による不十分な成長投資などによりグロース市場の上場企業が小粒で低成長しか現状できていないという点があります。またグロース市場におけるIPO時の価格形成において主幹事証券会社によるアンダープライシングといった問題も存在します。この問題に関して2023年4月13日にはみずほ証券に公正取引委員会が注意をしたとの発表がありました。

M&Aの課題として、スタートアップのエグジット市場としてのM&A市場が低調しており、米国などに比べて日本の大企業はM&Aにさほど積極的ではない現状があります。実はスタートアップのエグジット市場としてM&Aが日本は約30% であるのに対して、米国は約90%となっています。さらなる問題としてバリュエーションの格差があります。バリュエーションの格差に対する対応策としてアーンアウトなどが存在し、M&Aが盛んな米国をはじめとする他国から学べることは多数存在します。

セッション内では、忽那氏よりIPO市場とM&Aの課題を中心にわかりやすく解説していただくとともに、それらに対する対応策などの具体例を取り入れて見解語っていただきました。参加された皆様には、現状の課題を把握し、理解してそれらに対する対応のアプローチを考える機会になったことと思います。

後半にはマネックスグループ株式会社 代表執行役会長の松本大氏がChief Navigatorを務め、ご参加いただいた会員の皆様とパネルディスカッションを実施しました。
御参加頂きました会員の皆様には、深く感謝いたします。
最後に、御登壇頂きました忽那様には、厚く御礼申しあげます。