【Club100】新プログラム “Workshop on Creativity” 開催 (第113回定例会)
Club100では、従来のビジネス理論や知識に加えて、多様な感性も経営材料に求められる要素と捉え、感性・創造性に潤いと刺激を与えるための新プログラム「ワークショップ・オン・クリエイティビティ」を、開始しました。
5月17日(水)、第一弾となる『ぼくたちのクラシック音楽-音楽に“パラダイムチェンジ”を見つける』が、東京フィルハーモニー交響楽団との共催により、駐日イタリア大使館(港区三田2-5-4)で開催されました。
当日は、クラシック音楽における“破壊的イノベーター”として近年注目を集める、東京フィルハーモニー交響楽団首席指揮者のアンドレア・バッティストーニ (Andrea Battistoni) 氏がゲスト登壇。
今回ご厚意により大使館を会場とさせていただいた駐日イタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ氏より開会の挨拶が行われた後、クオンタムリープ代表取締役ファウンダーCEOの出井伸之とゲストのアンドレア・バッティストーニ氏、モデレーターをつとめた東京フィルハーモニー交響楽団・広報渉外部長の松田亜有子氏とで、トークセッションが行われました。
対談のテーマは、音楽の世界から考える“パラダイムチェンジ”。
出井が過去にソニー経営者として変革を主導した際に体感したジレンマの体験をもとに、従来の常識を打ち破るようなバッティストーニ氏の譜面解釈や演奏に対して起こる「批判」をどう受け止めているかを質問。バッティストーニ氏は、批判はきちんと受け入れる必要があるが、正しいと思うことは取り入れ、そうでないことはいったん置いておくと述べ、出井もそのような冷静な判断と対応はビジネスの世界においても通ずるものがあると述べました。
また、ヨーロッパ各国や日本といった、異なった文化でクラシック音楽との向き合い方はどう変わるか、世界の中で日本の音楽や聴衆についてどう思うかなども議題に上がり、出井と共に白熱した議論が繰り広げられました。
バッティストーニ氏としては「革命を起こす」といった野心があるわけではないものの、一人一人の心に伝わるような演奏を届けていきたい、と音楽に対する思いを語りました。